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[PR] ポイント ギャラクシー 東京マッドレールウェイ

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東京マッドレールウェイ

初めて山の手線に乗った時の感情を具体的にかつ短く言うと「不快」。午後二時の山手線は僕がよく用いる地下鉄のラッシュ時と同じくらい混み合っていた。勿論座れず、サラリーマンに足を踏まれ、窓から遠くにいたため景色を楽しむ余裕もない。狭く辛い車内。気を紛らわすために僕は自分でも聞き取れないくらいの小さな声である言葉を繰り返した。

「東京でいろんなことをしていろんなヒトと出会ってキラキラ輝きたい!!」

高校の頃に好きだった娘が卒業文集の将来の夢の項に書いていた文章だ。綺麗な顔立ちと品のよさで他の女子とは一線を画していた。成績もよくて人気者で・・・早い話が学園のアイドル然としていた。勿論僕がキラキラしたいなんて呟いたわけじゃない。

「あの女バカじゃねえの」

これが僕が呟いた言葉だ。あの電車に乗って東京は憂鬱の象徴になった。あの四角い箱に全ての不幸が詰まっているような気がして。どんどん鬱屈していった。旅行であるからまだ我慢できたもののこれに毎日乗るなんて考えられず、ただただ東京は恐ろしいところだと念仏を唱えずにはいられないのだ。その感情が非難や侮蔑の色に変わって上の言葉の理由とさせてもらう。まあ、僕の性格が悪い件については大プッシュできる。

「東京おかしい」

常識的に考えて東京おかしい。毎日毎日あんな狭いところに押し込まれて学校や会社に行けるなんてネジが三本以上抜けているに違いない。もしくはお前ら人じゃねえ!僕にとってはマジで信じがたいよ。




「おじょうさんおやめなさい!」

話は変わってこの前、帰宅ラッシュの電車に乗った時のことなのだが、女性に尻を当てられえた。故意か過失かは分からないが、その不可解な現象にただただおびえ僕はそれから家に出るのをやめた。もう五千年前の話だ。人が多ければ多いほどこういうケースにぶちあたる可能性が多くなり、東京であれば半年に一回は経験するんじゃなかろうか。

「興奮する」

確かに尻をあてられて悪い気はしないけれど、何か新手の詐欺で請求書が来るような気がしないでもない。7万円くらい請求されそう。怖い。もっと言えば痴漢で摘発なんてなったらどうしよう。不安はつきない。

こうして僕は郵便受けを覗くのをやめた。今から3千年前の話さ。

「あんたに手紙」と言われて差し出されたのは最高裁判所からの手紙。「ああ、こりゃバッドエンドか」と人生を諦めながら、それでもなんとなく手紙を開く。

「あなたは裁判員候補に選ばれました」


さあ、今度は僕が裁く番だ。

※フィクションです。
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Comment

君に裁かれるとかそれ自体が罰。

裁判員に選ばれたいんだけどおかしいかな

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